ブランドの想いを、伝わるオリジナル柄へ
オリジナル柄を依頼したいけれど、「何を伝えればいいのかわからない」「柄の大きさや色、生地まで決めてから相談する必要があるの?」と悩まれる方も少なくありません。
ALBAでは、すべての仕様が決まっていなくてもご相談いただけます。この記事では、オリジナル柄・テキスタイルデザインを依頼する前に確認しておきたい項目を整理しています。

はじめに
テキスタイルデザインは、単にモチーフや色を組み合わせるだけでなく、商品を届けたい相手やブランドの価値、販売方法まで含めて柄を設計する仕事です。最初の段階でブランドや商品の背景を共有いただくことで、柄の方向性、表現方法、リピート設計、生産条件まで一貫した提案につなげられます。

株式会社ALBAテキスタイルデザイン事務所へのご依頼ご相談・お見積もりはお気軽にどうぞ。
1. テキスタイルデザイン商品の目的・販売コンセプト
今回の柄を使用した商品で、どのような価値を届けたいのかを確認します。ブランドらしさを強く表現したいのか、新しい顧客層を開拓したいのか、定番商品をつくりたいのかなど、商品開発の目的や背景をお聞かせください。デザインの方向性を決める中心的な情報です。
2. ターゲット・ブランドイメージ
どのようなお客様に向けた商品なのか、対象年代、性別、ライフスタイル、好みなどを確認します。あわせて、ブランドの世界観、価格帯、店頭の雰囲気、商品を手に取った方に感じてほしい印象もお聞かせください。ターゲットによって、色、線質、モチーフ、柄の密度が変わります。

3. 商品の魅力・ブランドらしさ
今回の商品やブランドが持つ強み、他の商品との差別化ポイント、長く大切にしている価値観を確認します。素材へのこだわり、職人性、地域性、機能性、独自の美意識など、柄を通して表現したい魅力を共有いただくことで、見た目だけでなくブランドらしさのあるデザインを提案できます。
4. 過去商品の実績と今後の方向性
これまでに制作・販売された商品の中で、特に反応が良かった柄や売れ行きのよかった商品、顧客から評価されたポイントなどをお聞かせください。その魅力や実績を引き継いだ新商品にするのか、これまでの印象を大きく変え、まったく新しい方向性の商品として開発するのかを一緒に整理します。既存商品の強みを活かす場合と、ブランドを新たに刷新する場合では、柄の表現や提案の進め方が変わります。

5. 使用用途・アイテム
スカーフ、ワンピース、ブラウス、バッグ、インテリア用品など、柄を使用する商品を確認します。用途によって、柄の見え方や必要なデザイン処理が異なります。例えばスカーフなら四隅や中央の見せ場、洋服なら着用時の柄の流れや配置を考慮して設計します。
6. 販売シーズン・店頭展開時期
春夏(SS)向けか秋冬(AW)向けか、また「3月入荷」「9月店頭展開」など、販売予定時期を確認します。季節によって適した色、素材、モチーフ、柄の軽さや重厚感が変わるため、商品企画の段階でお知らせください。

7. 企画から販売までの全体期間
企画立案からデザイン、サンプル制作、色校正、量産、販売までの希望期間を確認します。販売時期から逆算して、デザインフィックス期限、校正回数、修正期間、納品日を設定します。展示会や受注会など、販売前に必要な予定があればあわせてお知らせください。
8. 参考資料・イメージの共有
参考画像、ムードボード、過去商品、競合商品、カラーパレットなどの有無を確認します。理想に近いイメージだけでなく、「この雰囲気は避けたい」という例も共有いただくと、言葉だけでは伝わりにくい感覚を具体的に把握できます。

9. ご依頼の方向性・提案の進め方
完成イメージがある程度固まっており、それに近い柄を制作するのか、大まかな方向性をもとに2〜3パターンを提案するのかを確認します。提案方法をあらかじめ決めておくことで、制作時間、費用、確認回数、デザイン決定までの進め方を整理できます。
全て決まっていなくてもご相談いただけます
オリジナル柄の制作では、すべての仕様を決めてからお問い合わせいただく必要はありません。ブランドの方向性や商品のイメージなど、現在わかる範囲からお聞かせください。
10. テキスタイルデザイン柄の大きさ・リピートサイズ
1モチーフの大きさを、約5cm、10cm、30cm以上などの目安で確認します。あわせて、総柄か配置柄か、どの程度の間隔で柄を繰り返すかも整理します。柄の大きさがまだ決まっていない場合も問題ありません。商品アイテムや着用時の見え方を考慮しながら、適したサイズを一緒に検討できます。
11. 生地・素材の前提条件
シルク、コットン、ポリエステルなど、使用する生地の種類を確認します。光沢、マット感、透け感、厚み、落ち感などの風合いによって、適した線の細さ、色の濃さ、柄の密度が変わります。素材が決まっている場合は、分かる範囲でお知らせください。
12. 染め加工方法・生産拠点
国内染色か海外染色か、またどの工場で生産する予定かを確認します。生産拠点によって、対応可能な表現、色校正の方法、入稿データの仕様、納期、費用が異なるため、加工先が決まっている場合は事前に共有してください。
13. 印刷技法の希望・制約
インクジェットプリントは色数の制限が少なく、グラデーションや細かな表現に適しています。スクリーン型染めは色数に制限があり、一般的には10色前後が目安です。希望する技法や工場側の制約に合わせて、柄の描き方や色数を調整します。
14. 色数・カラー展開
使用したい色数、ブランドカラー、展開予定の配色数、避けたい色を確認します。1配色のみで制作するのか、複数色を展開するのかによって、デザイン設計、色校正、制作費、納期が変わります。具体的な色見本があれば、あわせてご提示ください。
15. NG例・避けたい表現
使用したくない色、モチーフ、柄の密度、線の太さ、雰囲気などを確認します。「子どもっぽい印象は避けたい」「派手すぎる色は使わない」など、具体的なNG例を共有いただくと、提案の方向性が明確になり、修正回数の削減にもつながります。
16. 予算の目安
デザイン制作に関するご予算感を確認します。ご予算に応じて、制作範囲や提案数、校正回数、印刷技法を調整し、納期と品質のバランスを検討します。オリジナル柄制作の費用は、デザイン内容、提案数、柄の仕様、色展開、修正内容、納期などによって異なります。そのため、ALBAでは一律の料金表ではなく、企画内容をお伺いしたうえで個別にお見積もりしています。まずはご希望をお聞かせください。
17. 納品データ・権利関係
納品データの形式、使用範囲、二次利用の可否、著作権やデザイン買い取りの条件を確認します。印刷用データ、確認用画像、色違いデータなど、必要な納品形式をあらかじめ整理しておくことで、納品後の追加作業や契約上のトラブルを防げます。
18. その他の特記事項
商標、既存柄との類似回避、使用を控えたいモチーフ、展示会や商談などの予定があればお知らせください。また、過去商品の販売状況や、お客様からいただいた反応など、今後の商品づくりに活かせそうな情報があれば、分かる範囲で共有いただけますと幸いです。これまでの魅力を引き継ぐのか、新しい方向へ展開するのかを一緒に考える際の参考にさせていただきます。
19. ALBAのサービスについて
ALBAはテキスタイルデザイン・プリント図案の制作を専門とするデザイン事務所です。生地そのものの販売を行う会社ではありません。デザイン制作からリピート設計、プリント用データ制作など、案件に応じたデザイン業務についてご相談いただけます。

オリジナル柄 制作・お問い合わせから納品までの流れ
1. ご相談・内容の確認
ブランドや商品の概要、使用アイテム、希望する販売時期、デザインの方向性などをお伺いします。まだ具体的な案がない場合も、現在のお考えをもとに内容を整理します。
2. デザイン方向のご提案
ヒアリング内容をもとに、モチーフ、配色、柄の大きさ、表現方法などを検討します。必要に応じて複数の方向性をご提案し、ブランドや商品のイメージに合う案を一緒に絞り込みます。
3. 図案制作・確認
方向性が決まったら、実際の図案を制作します。ご確認いただきながら必要な調整を行い、商品の用途や生地に適した表現へ仕上げていきます。
4. リピート設計・データ納品
プリント柄として自然につながるようにリピートを設計し、用途に応じたデータ形式で納品します。生産先や印刷方法に合わせたデータ調整についても、事前に確認しながら進めます。
テキスタイルデザイン・オリジナル柄のご相談について
お問い合わせ時に、まずお知らせいただきたいことすべての項目が決まっている必要はありません。
・ブランド名・ブランド概要
・今回制作したい商品
・使用するアイテム
・希望する雰囲気
・販売予定時期
・参考画像や過去商品
・現在決まっている予算
など、分かる範囲でお知らせください。
「まだ柄の方向性が決まっていない」「どんな柄にすればよいかわからない」という段階からでもご相談いただけます。ブランドや商品の概要など、分かる範囲からお聞かせください。
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執筆:代表取締役・テキスタイルデザイナー安田信之:株式会社ALBA・[ 著者情報 ]