2025年のアパレル・プリント商品の販売推移を業界平均で分析し、半年前のテキスタイル企画を逆算。ALBAテキスタイルデザイン事務所では、販売サイクルとシーズン全体を見据えた「逆算型デザイン」で、アパレルブランドと連携したシーズン企画をサポートしています。

データ出典:2025年アパレル販売傾向(業界平均)
1. 売上の推移から逆算するテキスタイル企画
2025年のプリント商品販売データを平均化すると、アパレル市場には明確な季節リズムが見えてきます。1月の新年需要を頂点に、2月の冬季低迷、3〜4月の春物需要の高まり、5〜6月の春夏移行期上昇、そして7月の夏物ピーク。このパターンは一部ブランドの偏った実績ではなく、業界全体の平均的な推移を示すものです。
この流れを踏まえると、7月販売の夏物は2〜3月頃に企画が始まります。図案確定、生地生産、縫製、そして店頭展開までには通常3〜5ヶ月を要します。ALBAではこの「市場の時間軸」を逆算し、販売ピークと需要変動を先読みしてデザインスケジュールを設計。感覚ではなくデータに基づき、デザイン締切・サンプル検討・修正時期を明確化することで、シーズン全体で安定した販売を実現します。
また、平均推移をもとにすれば、夏後の落ち着き期から秋冬への移行も一つの「販売波形」として読み解けます。単発的なシーズン対応ではなく、年間を通じて商品をローテーションさせる視点が、今後のテキスタイル企画には欠かせません。

2. 分業から共創へ ― アパレルブランドとの協業
従来のテキスタイル業界は、図案・生地・縫製の分業体制が主流でした。情報共有の断絶が起こりやすく、完成品とトレンドの間にギャップが生まれるケースも少なくありませんでした。
ALBAはこの構造を再設計し、テキスタイルデザイナー、パターンナー、MD、アパレル担当者が同一テーブルで企画を進める「共創型体制」を提案し実行しています。図案段階から販売時期・ターゲット・シーズンストーリーまでを共有しながら、ブランドの世界観に沿った総合的なデザイン開発を行います。
さらに、全国の平均販売データをもとに、各ブランドの特性を活かした提案を実践。春物に強いブランドには春ピークを最大化するプリントを、夏物中心のブランドにはハイシーズンを意識したパターン構成を提案します。つまり、データを「基盤」としつつ、ブランドごとの強みを活かした「個別最適化された企画設計」を行っているのです。

3. データと感性を融合する「逆算型デザイン」
ALBAが提唱する「逆算型デザイン」は、販売ピークから逆方向に設計を始める新しいテキスタイル企画法です。半年〜1年前の段階から市場の動きを読み、トレンドや偶発的ヒットに左右されない、安定した軸を持つデザイン開発を目指します。
ただし、データはあくまで「設計の土台」。ここにブランドのストーリーやシーズンテーマを掛け合わせ、デザイナーの感性で仕上げることで、感情に響くテキスタイルへと昇華させます。たとえば、夏のピークを意識しつつも、秋へ自然に移行できる色構成や柄バリエーションを設計するなど、販売リズム全体を一枚の布に描くような発想です。
ALBAはこれからも、データと感性の両輪で「逆算+共創」を軸としたテキスタイルデザインを追求し、ファッションのものづくりを次のステージへ導いていきます。

もし、テキスタイル企画やプリントデザインのシーズンスケジュール、販売サイクルに合わせたデザイン提案に課題を感じていましたら、ぜひ一度ご相談ください。ALBAは、シーズン全体を見渡しながら、ブランドと共に「販売の時間軸に寄り添うデザイン」を設計いたします。
貴社の企画やブランドに最適なテキスタイルデザインをご提案します。デザインのご相談・お見積もりはお気軽にどうぞ。無料相談はこちらからお問い合わせください。
執筆:代表取締役・テキスタイルデザイナー安田信之:株式会社ALBA・[ 著者情報 ]