本日画材屋の売り切りコーナーで、なんと35年前に使っていたトンボ鉛筆「MONO100」と再会しました。このトンボ鉛筆「MONO100」はとてもなめらかに描け、黒の鮮明な発色が秀逸。筆者が一番初めに絵の手ほどきを受けた画家・吉田光慶氏に勧められた思い出深い逸品です。

トンボ鉛筆「MONO100」
トンボ鉛筆「MONO100」は、1967年に創立55周年を記念して発売された最高級鉛筆シリーズです。1立方ミリメートルあたり100億個もの超微粒子が凝縮された高密度の鉛筆芯を使用し、なめらかな書き味と強い耐折性、黒く鮮明な発色を実現しています。私が愛用していたトンボ鉛筆「MONO100」のその使い心地は絵画制作において特に信頼していました。一時はどの画材屋さんからも取り扱いがなくなり、市場から姿を消し、廃盤と思われた時期もありましたが、製造元のトンボ鉛筆は今もなおこの名作鉛筆を作り続けているようです。歴史ある逸品として、画材愛好家やプロのアーティストから根強い支持を集めていることは驚きに値します。

以下は2025年のトンボ鉛筆「MONO100」の価格や購入情報のまとめです。
- Yahoo!ショッピングでは硬度全17種の1ダースセットが約1,416円(税込)+送料で購入可能。複数の硬度や数量の選択ができます。
- 楽天市場ではさまざまな種類が出品されており、価格比較やレビューを参考に購入可能です。価格は1ダースで1,800円前後が多いです。
- 世界堂オンラインショップでは単品が20%オフで約132円(税込)で販売されています。
- ジョイフル本田オンラインやアークオアシスオンライン本店でも取り扱いがありますが、在庫状況や納期は変動する可能性があります。
- トンボ鉛筆公式サイトには製品詳細の紹介があります。
絵の手ほどきを受けた吉田光慶氏
吉田光慶(よしだ こうけい、1915年生-2003年没)は、光風会の評議員であり、日展(日本美術展覧会)に出品委嘱されていた日本の洋画家です。彼は山田新一に師事し、光風会評議員として活動し、審査員も務めました。また、日展では特選受賞、依嘱、無鑑査の実績を持ち、京都美術展の審査員でもあったことが知られています。代表作に「浄瑠璃寺」などがあります。彼の作品は静謐で穏やかな色彩が特徴で、日本の美術界において高い評価を受けていました。吉田光慶氏は京都女子大学教授として後進の指導にもあたり、その功績は多方面に及びます。
執筆:代表取締役・テキスタイルデザイナー安田信之:株式会社ALBA・[ 著者情報 ]