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テキスタイルデザイン完成度アップ3つの秘訣:[描き込み]・[強弱]・[センス]で差をつける

テキスタイルデザインの発注において具体的に細部を詰めるほど、逆に全体のバランスが崩れた経験はありませんか?本稿では、クライアント視点からデザイン完成度を高めるための [3つの秘訣] 描き込み柄の強弱センスの共有 それぞれのポイントを具体的に解説します。

ピンクの髪に青い花の女性。.

1. 描き込み(時間の確保)

デザインの完成度を高めるためには、緻密な描き込みが不可欠です。しかし現場では納期優先のために時間不足が生じ、表現が浅くなってしまうケースが少なくありません。描き込み不足のデザインは、全体の質感や説得力に直結して影響します。発注段階で「どの程度まで描き込みたいのか」「必要な制作時間はどれくらいか」をテキスタイルデザイナーと共有し、余裕を持ったスケジュールを設定することが重要です。急ぎで筆を入れると細部が甘くなるため、結果的に修正や再制作が増えて全体効率が落ちます。初期の段階で十分な時間を確保する体制こそが、完成度向上の第一歩です。

カラフルな花柄の襟付きシャツを着ている人物。.

2. 柄の強弱(バランス)

全体を均一に詰め込み過ぎた柄は、製品化時に視覚的な重さやしつこさを感じさせます。描き込みはデザインの質を上げる重要工程ですが、同時に「抜き」を意図的に作ることで、柄全体に呼吸する空間が生まれます。この抜きは、製作者本人が作業に没頭していると意外と気づきにくい部分です。クライアント側が客観的に見て「少し軽くしたい」「力を抜きたい箇所」を指摘し、柄に強弱のリズムを加えることで完成度が向上します。適度な間を作ることで視覚的にメリハリのあるデザインとなり、商品レベルでの魅力が倍増します。

花柄のドレスを着た女性が、同じ花柄の背景を背景に、シームレスに溶け込むように立っている。.

3. センスの共有

テキスタイルデザイナーとクライアントの感覚が噛み合わないと、線や色の入り方、構図のニュアンスから始まり細部まで理想からずれが生じ、成果物の完成度に大きく影響が出ます。これは単純な技術的問題ではなく、根本的にセンスや世界観が共鳴していない場合に起こります。高い完成度を目指すのであれば、単に発注するだけでなく、価値観や美的感覚の近いテキスタイルデザイナーと継続的にタッグを組むことが欠かせません。方向性が一致していると打ち合わせや修正がスムーズになり、感動を共有できる作品が生まれます。センスが響き合う関係性こそが、最終的なデザイン完成度を大きく引き上げる鍵です。

ピンクの花、緑の葉、紫の円が幾何学模様に配置された水彩画の花ブロック。.

完成度の高いデザインは共通理解と時間管理がカギ

デザイン完成度を高めるには、「描き込みの時間確保」「柄の強弱バランス」「デザインセンスの共有」という3つのポイントを意識することが重要です。クライアントとデザイナーの間で認識をすり合わせ、適切な時間設定と具体的な指示を行いながら、感性の合うパートナーと協力することで、思い描いた理想のデザインに近づけます。

ダークな背景にブルー、ピンク、クリーム色の花柄をあしらったソフトで流れるような生地。.

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