株式会社ALBAテキスタイルデザイン事務所は、日本最大級のデザインの祭典「JAPANTEX2025」に初出展。国内外合わせて約40,000人が訪れる大規模な展示会で来場者と交流し、多くの気づきと大きな前進を得た三日間を振り返ります。

目次
初めての舞台にチャレンジした三日間
ALBAテキスタイルデザイン事務所にとって、東京ビッグサイトでのJAPANTEX2025出展はまさに未知への挑戦でした。20,000人を超える来場者が集う大規模展示会への初出店というプレッシャーの中、準備段階から当日まで、すべてが手探りでのスタート。それでも、会場にALBAの空気感を持ち込み、自分たちの強みを信じ、常に一歩踏み出してみることを大切に。三日間を通してたくさんの出会いや刺激があり、この体験を通じて、「知らないことでも、勇気を持って挑戦してみる」ことの大切さを強く感じました。日々の積み重ねが、新たな世界への扉を開けてくれるという実感を深く胸に刻んだ三日間です。

ウェブ発信の価値
今回、筆者が大きな励みとなったのは、ALBAのホームページやブログ発信を見て会場に足を運んでくださった方がおられたことです。「ブログを見て開催を楽しみにしていました」「記事から想いが伝わり、現場の空気を感じたくなりました」と直接声をかけていただき、とても感激しました。それと同時に情報発信の力を改めて強く実感した瞬間でもあります。ALBAが大切にしてきた、経験や想いを言葉にするブログ記事。これが、遠く離れた場所の方とも心をつなぎ、応援しようとしてくださる人を導いてくれる――そんな“見えない力”は、この展示で強く感じたことです。テキスタイルデザインに携わり30年近く積み重ねてきた体験や想いを、ていねいに言葉にして発信してきたことは決して無駄ではなかった。会場での一言ひとことに背中を押され、「やってきてよかった」と心から思えた貴重な時間となりました。

「実演」と「体感」――世界各国の方とつながった瞬間
会場では、キャンバスと三脚を立てて、実際にインク・筆によるテキスタイル図案の手描き実演を行いました。ドローイングの様子に、日本だけでなく世界各国の来場者が大きな関心を寄せてくださいました。作品が完成していく過程を一目見ようと多くの方が立ち止まり、知らない言語で話しかけられる緊張と同時に、「表現」の力で言葉を超えてつながることができる喜びを体感。
また、嬉しい出来事として、隣接する海外テキスタイルデザインを取り扱うブースの方とも親しくなり、ALBAの作品を世界各地で取り扱うという、大きな約束も結ばれることに。これまでの販路を越え、グローバル市場への新たなスタート地点に立った実感がわきます。今回手に入れた世界各国の方々との交流や、国境を超えたリアルな手応えは、自分たちの想像をはるかに超えた財産です。


職業・「図案家」の存在感を再発見――日本と海外のプロフェッショナルと触れ合って
展示を通じて、国内外のデザイナー・企画・営業・クリエイターなど、多様な立場の方と対話する機会も得られたことも大きかったものの一つです。テキスタイルデザイナー「図案家」という仕事そのものへの認知や興味を発信し、広げゆく、ALBAの掲げた目標の一つが又、一歩前進した手応えを感じます。ですが、「図案家として、どんなことに誇りを持ち、どんな未来を描いていくべきか」――そんな問いがあらためて鮮明に頭をよぎるほど、存在価値と文化的な役割の重さを知った場でもありました。手仕事の魅力とクリエイターとしてのメッセージを積極的に社会に発信し続ける重要性を身にしみて感じた三日間でもあります。

これからのALBAへ――挑戦の大切さ
今回の出展を振り返って強く感じたことは、どんなに小さな一歩でも、自ら歩み出してチャレンジすることの意義です。自分自身の未体験の領域に飛び込むことで、「見えてくる新しい景色」があること。「山」を登ったからこそ、そこでしか見ることのできない展望や出会いが手に入る。まさに今回がそれでした。今後も、ALBAらしい芯を持ちつつ、変化を恐れず新しい挑戦を続けていきます。かけがえのない経験を支えてくださったすべての方への多大なる感謝を込めて、この三日間の体験を新たなスタートの糧として、未来への歩みを進めていく決意を固めました。
[2024年度開催の様子]テキスタイルデザイン事務所株式会社ALBA:JAPANTEX2025に出展決定の記事はこちらから
執筆:代表取締役・テキスタイルデザイナー安田信之:株式会社ALBA・[ 著者情報 ]
JAPANTEX 2025
- 開催日:2025年11月19日(水)~21日(金)、10:00~17:00
- 会場:東京ビッグサイト南1-2ホール
- 主催:一般社団法人日本インテリア協会、一般社団法人日本能率協会
- 展示規模:約10,000㎡、出展者数:約186社、488ブース(2024年実績)
- 来場対象:ビジネス関係者(事前登録または当日登録が必要)
- 同時開催:Japan Home Show & Building Show 2025、ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO2025など