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テキスタイルデザインは「完成形からの逆算」が成功の鍵

テキスタイルデザインを描き起こす際には、最終的な完成形をイメージしながら逆算することが重要です。レイアウトや線の太さ、配置バランスを具体的に想定することで、効率的に理想のデザインへ近づけます。

白いブラウスに花柄のロングスカートの女性。.

仕上がりのズレを防ぐ「逆算思考」

テキスタイルデザインの制作過程で多い悩みのひとつに、「思ったより線が細くなり過ぎた」「配置のバランスが物足りない」といったイメージと仕上がりのズレがあります。これは、完成サイズや印刷後の見え方を十分に意識できていないことが主な原因です。最終的に布地に展開されたときにどのように見えるのか、縮小や拡大によって線やモチーフがどのような印象になるのか、また大小のバランスは適切かといった点をあらかじめ想定しておくことが大切です。完成形から逆算して作業に反映することで、こうしたトラブルを大幅に減らし、より安定した仕上がりを実現できます。

ピンクとベージュの花柄が入った白いドレスで、ウエストはフィットしている。.

「完成シーン」を想定して効率的に描く

完成したテキスタイルのイメージが明確でなければ、途中で描くモチーフの種類や数、必要な色のトーンさえ判断できなくなってしまいます。たとえば花柄を描く過程で、仮に全く違う色を当てはめて作業を進めてしまうと、仕上げの段階で色味のバランスが非常に取りづらくなります。そのため、単に工程を積み上げていくような作業で進めるのではなく、完成した洋服の色合いやイメージ、サイズ感、全体の形や配置バランスまでを具体的に想定することが重要です。最終形を先にイメージすることで、モチーフを迷いなく仕上げられ、効率的かつブレのないデザイン制作が可能になります。

白をベースにピンク、パープル、ブルーの鮮やかな花柄がプリントされた流れるようなロングスカート。.

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