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テキスタイルに息づくリズム 「 動き・流れ・粗密」が織りなす表現力

布の上に描かれる模様は、単なる羅列ではなく、それぞれが動きや流れ、そして粗密のリズムをまといながら、独特の表情を生み出します。その一つひとつが、空間にそれぞれの印象を与えます。

白地に紫の花と緑の葉、茶色がかった抽象的な茎の水彩画。.

模様に宿る「動き」と「流れ」

テキスタイルデザインにおいて「動き」とは視線の誘導であり、「流れ」はその継続するリズムです。直線的なパターンは凛とした緊張感を与え、曲線はやわらかさや広がりを感じさせます。柄は布の上で静止しているように見えても、実際には私たちの視覚の中で動き続けています。流れを意識した配置は、布全体を一つのストーリーのようにまとめ上げ、着る人や使う人の所作と響き合うのです。

赤と紫の繊細な花と緑の葉、長い茎が明るい背景に垂れ下がっている。.

「粗密」が生むリズムと余韻

「粗密」とは模様の密度や間隔の差を意味します。細かく詰まった柄は緊張感や豊かさを与え、広い空白や大きなモチーフは呼吸の余白を感じさせます。この粗密の対比があることで、テキスタイルは単調にならず、自然なリズムが生まれます。それは音楽における強弱や間と同じで、目に見える生地に心地よいリズムを響かせるのです。粗密を意識したデザインは、洋服を豊かに彩ってくれます。

赤と黄色の繊細な花と細い緑の茎が、明るい白地に散りばめられている。.

「 動き・流れ・粗密」を意識し、モチーフを画面上に配置することで、生き生きとしたテキスタイルデザインが生まれるのです。