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ファブリック・デザインに向き合う:修正がもたらす真の価値とは?

手を加える事は、修正ではなく共鳴。
繊細なセンスとコミュニケーションが、唯一無二のテキスタイルを生み出す。

左は繊細な花柄が描かれたボタニカル・ファブリックのクローズアップ、右は木製テーブルの上に置かれたコーヒーカップと松ぼっくりが描かれたボタニカル・スケッチ。.

『修正』ではなく『共鳴』

テキスタイルデザインの現場では、一度描かれた描写には何度も手が加えられます。 しかし、それは「誤りの訂正」ではなく、クリエイティブな適切によって生まれる「共鳴」のプロセス。 アパレルデザイナーからの「ここをもっと大人っぽく」「この部分を明るくしたい」といったリクエストを受けて、テキスタイルデザイナーは細部を調整し、全体のバランスを再構築していきます。

白黒の花のスケッチ、茶色の紙に描かれた緑と黄色の線画、クリーム色の布に描かれた色とりどりの葉、そしてピンクの花の表紙の閉じた本。.

「着る人に届くディテール」

色、モチーフ、柄適当、線の太さ、そのすべてが最終的には「着る人の印象」を形づくります。 ブラッシュアップの段階は、その服がまとられる瞬間を常に想像しながら行われます。 このプロセスは、テキスタイルデザイナーとアパレルデザイナーが高い感性を持って言葉を交わし、一つの形まで完成度を高める共同作業です。その感性の言語化を経て、テキスタイルは進化していきます。これこそが、デザイナーに求められる最大の仕事であり、デザインの真価を決める鍵とも言えます。

花柄の布、黄色い花を手にした黒い花柄のドレスを着た女性、抽象的な花柄のアート、柄の背景の前に立つ灰色と白の花柄のドレスを着た女性がコラージュされている。.

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