
トレンドとシーズン
テキスタイルデザインにおける配色は、ベースカラーで全体の印象を形づくり、アクセントカラーやアソート色(同系色・彩度違い)で個性と統一感を演出することがポイントです。色相・明度・彩度の3要素を活かしながら、デザインのバランスや狙うイメージによって配色のリズムを調整します。トレンドや季節ごとに、生地や用途に合わせて色彩の方向性が変化するため、シーズンごとの特徴を理解して組み合わせることが大切です。
spring and summer

春夏は、鮮やかなアクセントカラーが映えるシーズンですが、全体の調和をはかるためにはやや彩度を落とした同系色をアソートとして加えるのがおすすめです。これにより主張の強い色に寄りすぎず、まとまりのよい洗練された印象にまとまります。明るく爽やかなベースカラーにポイントでクリアなアクセント、アソートの配置が春夏らしい軽やかさや透明感を生み出します。

autumn and winter

秋冬は温かみのある暖色系のベースで重厚感を出しつつ、どこかに彩度の低い寒色系(深みのあるブルーやグリーンなど)を入れることで色の幅が広がり、豊かな印象になります。重衣料や起毛素材に映える配色バランスとして、ベースで深さと温もりを、控えめな寒色で全体に奥行きを与え、単調さと重さを和らげる効果が期待できます。
