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テキスタイルの基礎:パターンデザインのリピートについて

パターンデザインの「リピート」とは、テキスタイルやプリント柄で
同じモチーフや図案を一定の間隔で繰り返し配置する技法のことです。これにより、デザインにリズムや統一感を持たせ、視覚的なバランスをとることができます。

正送り(四方リピート)

正送り(四方リピート)とは、パターンのモチーフを
縦横にそのままスライドさせて繰り返し配置する方法です。この方法により、柄が上下左右にきれいに連続してつながり、リズム感や統一感のあるデザインができます。シンプルで基本的なリピート形式であり、テキスタイルや壁紙などよく使われています。モチーフを図案サイズ分ずつ移動させて配置します。

青、黄、オレンジの小さな花と緑の葉の模様が描かれた9枚のタイルのグリッド。中央のタイルは他のタイルより明るいので目立つ。.

ハーフステップ送り(レンガ積みリピート)

パターンをレンガの積み方のように、縦方向は直接繰り返し、横方向は半分ずつずらして構成する技法です。これにより、柄に動きや自然なリズムが生まれ、見た目が複雑で豊かなデザインになります。

薄いベージュのタイルに赤、黄、青の花と緑の茎が描かれた継ぎ目のない花柄で、中央のタイルは周囲のタイルよりわずかに明るく見える。.

テキスタイルデザインの基礎であり最難関でもある連続パターンの作成

途切れなく連続する繰り返しパターンを作ることは、テキスタイルデザインの基礎的な部分でありながら非常に難しい技術です。単純にモチーフを並べるだけでなく、繋がるように配慮しつつ、視覚的なリズムや調和を必要とします。この工程は初心者にとってもプロにとっても高度なオペレーションであり、デザイナーのセンスと技術力が問われる重要なポイントです。

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