色彩心理学は「色が心に寄り添う力」を科学的に探る学問。テキスタイルに活かすことで、心地よさや活力を引き出し、新たな価値を加えます。色の意味を理解し、心に寄り添うテキスタイルデザインを創造します。

赤色・オレンジ色・黄色
赤色:強さ、情熱、エネルギー、興奮を喚起します。交感神経を刺激してやる気や注意力を高め、血圧や脈拍が上昇する効果があり、活力や熱を覚醒します。注意心や刺激をもたらし、食欲増進にも効果があります。
オレンジ色:明るく陽気、暖かさ元気、などの心理的影響を与えます。消化を助け新陳代謝を促進し、身体を活動的にする効果もあります。
黄色:幸福感や希望、創造性を刺激し、脳の活性化や集中力アップに繋がります。明るさで気持ちで前向きにし、運動神経も活性化します。

緑色・緑色・紫色
緑色:安心感や調和、情緒の安定をもたらし、リラックス効果があります。 筋肉の緊張を緩め、癒しの色として血圧を下げる効果もあります。自然や健康のイメージを持ちます。
青色:冷静さや興奮感を与え、精神を落ち着ける鎮静効果があります。 交感神経を抑え、痛みの緩和や体温低下にも。 病院などリラックスを集中したい場所でよく使われます。食欲減退の効果があることも有名です。
紫色:格式の高さや高貴な優雅さを表現し、集中力を高める瞬間鎮静効果もあります。神経や心筋の働きを抑制することも報告されています。

ピンク色・白色
ピンク色:優しさ穏やかさ、安心感を考慮した色で、感情面での柔らかい影響が特徴です。暖かさと同時に冷静に気持ちを落ち着かせる効果もあります。
白色:純潔さ、純真さ、リセットや新たなスタートを象徴します。清潔感や明快さを表す色です。リラックス効果があるとともに凛とした静寂も感じさせます。

さらに、色は心理的に「進出色」(赤・オレンジ・黄など目立つ色)と「後退色」(青・緑など落ち着いた色)に分けられ、空間の広がりや印象にも影響を与えます。
これらの色彩心理学の知見は、インテリアデザインやマーケティング、医療、教育など多くの分野で活用されており、人の感情や行動に無意識に取り組んでいる重要な要素となっています。