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年齢別に見る花柄デザインの描き方

花柄プリントは、ターゲットとする年齢層によって形状やモチーフのバランス、デザインの細やかさが大きく異なります。子どもから大人まで、年代ごとに「かわいさ」「複雑さ」「エレガントさ」といったテイストが変化し、どの世代にも愛される表現の奥深さがあります。

若年層(12歳くらいまで)の花柄デザイン

やさしく丸みある可愛さが魅力

曲線を活かし、大きめの花芯・丸みのある花びらで構成されるシンボリックな花柄は、子ども向けテキスタイルプリントの定番です。花びら一枚一枚の違いを小さくし、ドット風や均一な丸型に近いフォルムが多用されます。結果として、全体がやわらかく親しみやすい印象となり、カラフルな色彩と組み合わせることでポップで明るい雰囲気を演出します。

中間層(12歳~25歳まで)の花柄デザイン

可愛さと大人っぽさのバランス

この年代のプリントは、花びらの端が尖ったものや丸みの同居する複雑な形状が登場し、可愛さの中にも少し洗練されたニュアンスが加わります。葉っぱの形状も単純な丸や楕円からやや複雑なものへと進化。これにより、「ちょっと大人」「でも可愛い」といった絶妙なバランスのテキスタイルが完成します。

成人層(25歳以上)の花柄デザイン

上質感とリアルさでエレガントに

25歳以上のターゲットでは、リアリティと写実性が重視される傾向が強くなります。花びらの先端がとがったり、翻ったりと、自然なディテールを追求した描写が増加。横向きの花や、葉の形状がさらに多様化することで、エレガントかつ大人っぽい上質なイメージとなります。色づかいや柄の大きさもシックな方向に寄り、クラシックな落ち着いたカラーパレットが好まれることが多いです。