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「ポーリッシュポタリー×テキスタイルデザイン —異国の手仕事に魅了される—」

鮮やかなコバルトブルーや手描きのドット、そして温かみのあるフォークロア調のモチーフ、ポーリッシュポタリーの個性的なデザインにテキスタイルデザイナーとして強く惹かれます。一つひとつ手作業でスタンプされた伝統的なパターンや、ブラシで丁寧に描かれた絵柄を眺めるたび、その豊かな表現や色使いの妙にインスピレーションがかき立てられます。伝統と新しさが交差するポーリッシュポタリーの柄が、洋服の上に広がっていく様子を想像すると、心までカラフルに弾むような感覚になり、デザインの可能性がさらに広がっていくことを実感します。

陶器の模様が服を彩るためのヒント

欧州の陶器に見られる絵付けの世界では、ポーリッシュポタリーとポルトガル陶器に共通する愛らしいリズムや構図、そして“生活を彩る可愛さ”が随所に感じられます。それぞれ違う歴史を持ちながら、どちらも丸みや反復模様を活かし、見ているだけで心惹かれる温かみがあります。この装飾感覚は、柄のバリエーションやレイアウトテストのアイデアとして、テキスタイルにも多大なヒントを与えてくれます。ポリッシュのスタンプワークやポルトガル伝統の筆づかいの繰り返しパターンは、洋服のデザインにも柔軟に応用でき、職人技の温もりや遊び心がプリント柄に新しい表情をもたらします。陶器のもつ可愛らしさと自由なモチーフ使いは、テキスタイルでも大きな魅力の源となっています。

ポーリッシュポタリー:紹介

ポーリッシュポタリーとは、主にポーランド南西部の歴史ある町「ボレスワヴィエツ」で作られる、伝統的なハンドメイドの陶器です。日本語では「ポーランド食器」または「ボレスワヴィエツ陶器」とも呼ばれています。

  • すべて手作業で作られる:職人が1点ずつ、海綿スポンジによるスタンプ技法や絵筆を使用して絵付けしており、そのため同じデザインでも微妙な違いがあります
  • 豊富なデザイン:「コバルトブルー」などの青色を基調としたカラフルな色使い、伝統的な民族柄、温かみあるぽってりとした丸いフォルムが特徴です