先日、JAPANTEX 2025展示会に株式会社ALBAテキスタイルデザイン事務所は出展しました。その会場でライブペイントを実演している際、筆者が描いている様子を後ろからご覧になっていた方の中に、なんと桜クレパスの会社の方がおられました。「素敵なデザインをすらすらと描きこんでいる様子を拝見し、声をかけさせていただきました」とお言葉をいただき、大変感動いたしました。サクラクレパスさんもJAPANTEX 2025に出展されていたとのことで、ALBAのブースにも、足を運んでくださりました。筆者は3歳頃からただひたすらにカレンダーの裏に絵を描いていた子供であり、最初に手に取った画材は桜クレパスでした。今もなお、テキスタイルデザインの最前線の現場で、大活躍の桜クレパス。
約50年以上もの長いお付き合いのある桜クレパスを販売されている方とのお話は、まるで夢の世界にいるかのような素敵な出会いでした。

「桜クレパスの魅力」
桜クレパスは日本人なら知らない人はいないほどの画材です。ですが、そのルーツや商品構成は、思いのほか知られていない歴史の古い画材でもあります。この記事では、こんな桜クレパスを掘り下げてみようと思います。
桜クレパス(クレパス)は、1925年(大正14年)に誕生した、日本で初めての洋画材料の一つであり、サクラクレパス社が開発した世界に誇る描画材料です。名前は「クレヨン」の「クレ」と「パステル」の「パス」を組み合わせたもので、クレヨンの定着性とパステルの鮮やかさという両方の特徴を持つ画材です。発売当初は寒暖の影響を受けやすく、「かたい夏用」と「やわらかい冬用」の2種類を販売していましたが、1928年には四季を通じて使える品質改良がなされました。子どもが親しみやすいデザインのクレパスは、その後も改良を重ね、現在は幅広い用途に対応しています。クレパスの色数も豊富で、近年では700色もの色展開があるなど、多様なバリエーションを提供しています。
主に子ども向けから専門家用まで幅広いニーズに応えられるよう、多種多様なクレパス製品を取り揃えています。サクラクレパスは1921年創業で、同社のホームページには会社概要や事業所情報、商品の詳細や歴史が詳しく掲載されています。

こちらは筆者が特に愛用していた。クーピーペンシル。鉛筆削りで削ると削りカスがとても面白い。ヒラヒラした形状で削れていくのを見るのが楽しく、描くより削るのにハマってしまう。不思議なペンシル。

●折れにくく、消しやすい、削ることができる。全部が芯の色鉛筆です。
●色鉛筆の書きやすさと、クレヨンの持つ発色の美しさを生かした新しいタイプの色鉛筆です。
●軸全体が芯になっているため、芯の容量は、従来の色鉛筆の約4倍となって、経済的です。
●削り器と消しゴム付きです。

こちらは昭和初期のクレパスのデザイン、形状を再現しており、当時のクレパスに近い使用感を味わえます(復刻版)

各商品は、サクラクレパスの公式ホームページより購入することが可能です。
写真/記事一部分引用:サクラクラパスホームページより
【サクラクレパス公式ホームページ】
URL: https://www.craypas.co.jp/
執筆:代表取締役・テキスタイルデザイナー安田信之:株式会社ALBA・[ 著者情報 ]