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Hero’s Journey(ヒーローズジャーニー)人生を支える物語の法則

Hero’s Journey(ヒーローズジャーニー)という言葉をご存じでしょうか。

雲に覆われた青空の下、風車に向かって草原に立つリュックと帽子を背負った人物。.

ヒーローズジャーニー(Hero’s Journey)は、神話学者ジョセフ・キャンベル(Joseph Campbell)が世界中の多くの国の神話や伝説を詳細に研究した結果、発見した普遍的な物語の構造です。彼は1949年に出版した著書の中で、この法則を提唱しました。キャンベルは、人種や文化を超えた各地の英雄物語に共通する冒険のパターンを抽出し、それを心理学のユング派の理論も援用しながら体系化しました。

雲に覆われた青空の下、川沿いの小道を馬に乗る2人。.

このヒーローズジャーニーは、主人公が日常の世界から旅立ち、試練や成長を経て、最終的に変容して帰還するという3つの大きなフェーズ(出発・旅立ち、試練・通過儀礼、帰還)から成り立ち、スター・ウォーズなどの名作映画も、この構造に沿って作られていることがキャンベルの研究をきっかけに明らかになりました。

引用元 ジョセフ・キャンベル 『千の顔を持つ英雄(The Hero with a Thousand Faces)』(1949年)

幾多の挑戦

雲に覆われた鮮やかな青空の下、大きな青いサイに乗る青い髪の女性。.

筆者がこの言葉を知ったのは約20年前です。前職のテキスタイルデザイン事務所を独立しようと決意した当時、まさにその「冒険の旅」に踏み出す瞬間でした。不安や葛藤を抱えながらも、新しい仲間と出会い、幾多の挑戦を経て少しずつ成長していく。その道のりは決して平坦ではありませんでしたが、それがあったからこそ味わえた喜びや学びは計り知れません。

弓を持った3人の冒険者が、陽光に照らされた緑豊かな森の中、小川に架かる石道を渡る。.

更なる先へ

今年、又新たに大きな挑戦として起こした行動はジャパンテックス2025に出展したことでした。そこで多くの人やプロダクトと出会い、感じたことは、やはり「一歩踏み出すことの大切さ」です。日常に留まるだけでは決して得られない経験や出会い、そして自分自身の変容。Hero’s Journey(ヒーローズジャーニー)この言葉は、筆者の背中をいつも強く押してくれます。

青い空と白い雲が散らばる風景の上、雲の上高くグライダーを飛ばす人物。.

ジャパンテックス2025年出展の詳しいレポートは、「世界が広がる瞬間――「JAPANTEX2025」株式会社ALBA新たな挑戦」より 合わせてご覧ください

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真っ青な空の下、古くからの高い建物の間を飛ぶ鳥を、フードをかぶったマントの人物が見上げている。.

後書き

人生はまさに一つの冒険のようです。ビジネスもこれに等しく、未知の世界へと旅立ち続け、新たな仲間と出会い、挑戦を楽しみながら成長を続けていく。ALBAは、そんなテキスタイルデザイン会社でありたいと常に考えます。

執筆:代表取締役・テキスタイルデザイナー安田信之:株式会社ALBA・[ 著者情報 ]