網点(あみがけ)を用いたハーフトーン表現は、ドットの密度で濃淡を描く伝統的なテキスタイル技法です。絵の具のグラデーションのように見えて、実は白と黒のシンプルな構成。限られた色数でも深みのある表情をつくり出せる点が魅力です。

網点×シルクスクリーン技法|テキスタイルデザインで生まれる繊細なグラデーション表現
網点の表現は、シルクスクリーン技法との相性が非常に良いことで知られています。スクリーンの微細な穴に染料を通しながら、点の集合で柄を構成することで、滑らかなグラデーション効果を得られるのが特徴です。遠目にはやわらかな色の階調に見えても、近づくと白黒のドットが緻密に組み合わされているのが魅力のひとつ。限られた色数でも奥行きを生み出すため、コストを抑えながらも表情豊かな生地デザインに仕上げられます。昔ながらの印刷表現の美しさをテキスタイルで再現できる、洗練された技法です。

ドットが生む風合い―ハーフトーンの応用とデザイン効果
ハーフトーン技法は、テキスタイルデザインにおいて豊かな表現の幅を広げてくれます。ドットの大小や間隔を調整するだけで、柔らかさや立体感、陰影の印象を自在に操ることが可能です。例えば、植物柄の葉の陰影や幾何学模様のリズムも、網点で構成すると一気にグラフィカルでモダンな印象になります。さらに、カラーインクを重ねることで、レトロ感やポップさも演出できます。デジタルとアナログの両面で活かせるこの表現法は、現代のテキスタイルデザインでも新鮮な魅力を放ち続けています。

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執筆:代表取締役・テキスタイルデザイナー安田信之:株式会社ALBA・[ 著者情報 ]