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デザイン配色の奥深さを探る:明度・彩度による4つのタイプに分類

色の組み合わせには多様な可能性が存在します。 今回は「明度」と「彩度」の2つに着目し、4つのタイプに分類して、それぞれの持つ印象や特徴について説明します。

4つの抽象的なイメージのコラージュ。左上には紫色のうねるようなライン、右上にはスモーキーなピンク、黒、金の模様、左下には渦巻くピンク、黒、金、右下には化粧パレットの上にグレーブロンドの髪が描かれている。.

明るくてくすんだ配色 ― 柔らかい「ガーリー」な印象

明度が高く・彩度の低い色:これは優しさと落ち着きを抑えた雰囲気を醸し出します。トープカラーを軸にした配色などのくすんだ色調は控えめでありながらも繊細で、大人の女性らしい上品さと柔らかさを表現するのに適しています。

4つの抽象画のコラージュは、ソフトな中間色、有機的な形、水彩画のテクスチャー、繊細な植物の要素、筆や絵の具などの画材をミニマルでモダンなスタイルで配置。.

明るくて少し鮮やかな色合い ― 活力のある「アクティブ」な印象

明度が高く・彩度の高い配色(パステルトーン):明るく、さらに鮮やかさを少し足すと、若々しさと活気を感じる配色感になります。視認性が高く元気な印象が生まれ、動きのあるデザインや明るいメッセージを伝える用途に適しています。暖色系でまとめると可愛らしさも演出することができます。

アースカラー、中間色、赤みのある色調の絵の具が重なり合った、4つの抽象アート・スクエア。それぞれのデザインは、異なる質感、筆跡、茶色、ベージュ、赤、白などの色の配置を際立たせている。.

暗くて鮮やかな配色 ― 華やかさと格調高さを感じさせる「リッチ」な印象

明度が低く・彩度の高い配色:落ち着いた色調で色鮮やかな配色は、視覚に安定感をもたらし高級感と洗練された華やかさを演出します。季節感では秋冬の服地に多く使われる配色感です。

バーガンディとピンクにインスパイアされたイメージのコラージュ。抽象アート、自然の風景、ベリーとカーネーションが描かれた布地見本、水彩画のデザインなど、どれも深みのある赤、ローズ、赤みがかった色調が特徴。.

暗くてくすんだ色感 ― 重厚かつ落ち着いた「シック」な印象

明度が低く・彩度も低い配色:控えめな暗めの色調は、グレートーンを軸に色味のあるカラーもくすませると、安定感と信頼感をもたらし重厚な印象を与えます。ビジネスツールや落ち着いた空間設計に置くことで、堅実で凛とした印象を伝えることが可能です。とても大人っぽい仕上がりになります。

深みのある赤、グレー、黒の布地見本、豪華なソファと枕、濃い赤の花のクローズアップ、ベルベットのような表面についた水滴など、豊かな色調と質感のボード。.

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