美術制作に欠かせない300の画材・用具・用語を解説。鉛筆・水彩・油彩からデジタルアートツールまで幅広く網羅。
絵画・デザイン・イラスト・日本画・版画など、絵画・デザイン・美術表現に携わる人のための画材用語集。あらゆる表現分野に対応。現場で役立つ知識を体系的にまとめた永久保存版の画材辞典。

項目内容
1-50: 基本描画具・水彩・アクリル
51-100: テンペラ・フレスコ・支持体
101-150: メディウム・ワニス・版画基礎
151-200: ワニス・額装・紙類
201-250: 特殊鉛筆・ミクストメディア・デジタル
251-300: 古典技法・日本画・特殊素材・保存

項目一覧(1-300)
- 鉛筆 – 芯の硬さによって濃淡を表現できる基本的な描画道具。
- 木炭 – 紙面に柔らかく濃い黒を出せる炭素材の描画具。
- コンテ – 木炭よりも崩れにくく、スケッチや下書きに使われる固形描画材。
- 色鉛筆 – 顔料を含んだ芯を木軸で包んだ彩色用具。
- パステル – 顔料を粉状で固めた描画材。マットな質感が特徴。
- 筆(ブラシ) – 動物毛やナイロン製で、絵具を塗るための道具。
- 面相筆 – 細部描写に適した細い筆。日本画や細工に使われる。
- 刷毛(はけ) – 広い面積を塗るための幅広筆。背景処理に便利。
- パレット – 絵具を混ぜるための板や皿。木製やプラスチック製がある。
- パレットナイフ – 絵具を混ぜたり塗り重ねたりするための金属製へら。
- イーゼル – キャンバスを立てるための三脚状の台。
- スケッチブック – 携帯用の紙綴じ。アイデアスケッチや習作に使う。
- クロッキー帳 – 素早い線描を目的とした薄手紙のスケッチブック。
- 消しゴム – 鉛筆や木炭などの線を消すための道具。
- 練りゴム – 形を変えられる柔らかい消しゴム。木炭デッサンなどに最適。
- 定規 – 線を正確に引くための基本的な測定道具。
- コンパス – 円を正確に描くための製図用具。
- カッター – 紙や画材を切るための刃物。
- マスキングテープ – 塗り分けや紙の固定に使う粘着テープ。
- スプレーボトル – 水彩やアクリルで水分調整に使用。
- スポンジ – 滲みやぼかし効果を出すために使用される。
- トーション(擦筆) – 木炭や鉛筆の線をぼかす紙製の棒。
- フィキサチーフ – デッサンの定着用スプレー。
- メス – 版画やクラフトで素材を削る・切るための小刀。
- ローラー – 版画のインクを均一に伸ばすための道具。
- バレン – 木版画で紙に版を押し付けるための道具。
- 調色スプーン – 絵具を計量・混色する際の補助具。
- クレヨン – 油脂を含む柔らかい描画材。子ども絵画にも多用。
- オイルパステル – クレヨンの発展形で、発色が強く定着性が高い。
- 筆洗器 – 筆を洗うための容器。水彩やアクリルで必需品。
- 透明水彩絵具 – 水溶性で発色が透明。重ね塗りで繊細な階調表現が可能。
- ガッシュ(不透明水彩) – 白色顔料多めでマット仕上げ。
- ホルベイン(Holbein)水彩 – 日本の代表的絵具メーカー。滑らかな伸びと高発色。
- ウィンザー&ニュートン(Winsor & Newton) – 英国老舗ブランド。「コットマン」「プロフェッショナル」シリーズが人気。
- シュミンケ(Schmincke)ホラダム – ドイツ製水彩の最高級ブランド。顔料の純度と発色が世界的評価。
- セヌリエ(Sennelier)水彩 – フランスの伝統的ブランド。蜂蜜を配合し柔らかく艶のある仕上がり。
- クサカベ(Kusakabe)水彩 – 日本画材の老舗。顔料の粒子が細かく、美大生にも定番。
- ダニエル・スミス(Daniel Smith) – アメリカ発。天然顔料を活かした粒状感のある発色が特徴。
- アクリル絵具 – 樹脂系バインダーで乾燥後は耐水性を持つ速乾性絵具。
- リキテックス(Liquitex) – 世界初のアクリル絵具メーカー。初心者からプロまで愛用。
- ゴールデン(Golden Artist Colors) – プロアーティスト向け高級アクリル絵具。濃厚な顔料濃度。
- ターナー(Turner Colour Works) – 日本製の優れたアクリル・ガッシュ絵具を展開。
- バリューアクリル(Value Acrylic) – 低価格帯ながら発色の安定した学生向けライン。
- 油絵具(オイルカラー) – 乾性油で練られた絵具。発色力が高く、重厚な質感。
- レンブラントオイルカラー(Royal Talens) – オランダ製。伝統的配合による輝く発色が魅力。
- ウィンザー&ニュートン アーティストオイル – 滑らかで混色しやすいプロ仕様油絵具。
- シュミンケ ムッシーニ(MUSSINI) – 樹脂含有オイルカラーで光沢と深みのある層表現が可能。
- ホルベイン油絵具 – 日本で長年親しまれる品質安定のオイルカラー。金属顔料なども豊富。
- テンペラ絵具 – 卵黄や樹脂を乳化媒として使う古典技法絵具。ルネサンス期の主流。
- エッグテンペラ(Egg Tempera) – 卵黄と顔料を混ぜて自作する伝統的テンペラ。透明感と耐久性が高い。
- カゼインテンペラ – 牛乳由来のタンパク質で練るテンペラ。マットで堅牢な仕上がり。
- フレスコ技法 – 漆喰(石灰)上に顔料を塗る壁画技法。完全乾燥後は壁面と一体化。
- ブオン・フレスコ – 湿った漆喰に直接描く本格フレスコ。耐久性に優れる古典技法。
- セッコ・フレスコ – 乾いた漆喰に描く簡便型。保存性はやや劣る。
- アクリルガッシュ – 不透明なアクリル絵具。マットで乾燥後の色差が少ない。
- デザインカラー(デザイナーズガッシュ) – 商業美術やイラストに用いられる発色重視の水溶性絵具。
- ホルベイン デザイナーズガッシュ – 装飾・イラスト業界の定番。均一な発色と再溶解性。
- ターナー アクリルガッシュ – 日本市場で人気のプロ仕様。速乾でムラになりにくい。
- ピグメント(顔料) – 絵具の発色成分。天然鉱石・人工顔料など多種。
- バインダー(展色剤) – 顔料を固定し、画面に定着させるための媒質。
- キャンバス – 綿やリネンで織られた布地を木枠に張った油彩・アクリルの基本支持体。
- 油絵キャンバス – 麻(リネン)製が主流。表面の織りが粗く、油絵具の吸い込みが良い。
- コットンキャンバス – 綿布製。安価で扱いやすいが、リネンより伸縮性が高い。
- リネンキャンバス – 高級キャンバス素材。耐久性が高く、目の美しさが特徴。
- 張りキャンバス(木枠キャンバス) – あらかじめ木枠に布地を張り、地塗り済みで販売されるもの。
- キャンバスロール – 巻き布状で販売され、アトリエで自由にサイズ調整できる。
- パネル(木製パネル) – 紙や布を貼るための下地板。日本画・アクリル両方に使用される。
- ベニヤパネル – 合板製の軽量支持体。安価でスケッチや習作に適する。
- アルミ複合板 – 反りにくく軽量な近代的パネル。大作品や屋外展示に使用。
- 紙(ドローイングペーパー) – 鉛筆・木炭・インクなどに最適な一般画用紙。
- ワトソン紙 – 厚手で表面がやや粗い高品質水彩紙。水分保持力が高い。
- アルシュ紙(Arches) – フランス製100%コットン水彩紙。耐久性と発色性に優れる。
- ランプライト紙 – 滑らかな肌合いの水彩紙。細密画やイラストに適す。
- ファブリアーノ(Fabriano)紙 – イタリア製老舗水彩紙ブランド。重厚感のある表面。
- ストラスモア(Strathmore)紙 – アメリカ製。デッサン紙から水彩紙まで幅広く展開。
- 和紙 – 繊維が長く、独特の透け感と吸収性をもつ日本の伝統紙。
- 雲肌麻紙 – 日本画用の高級和紙。麻入りで耐久性が高い。
- 鳥の子紙 – 弾力と発色の良さから色絵や日本画に用いられる。
- 絹本(けんぽん) – 日本画で使われる絹布支持体。光沢感があり繊細な表現に適す。
- 地塗り(ジッソウ) – キャンバスや板の表面に下地を作る工程。絵具の吸い込みを調整する。
- ジェッソ(Gesso) – アクリルやテンペラの下地剤。白くマットな地を作る。
- アクリルジェッソ – 速乾性で扱いやすい現代版下地剤。アクリル画に最適。
- 油絵用ジェッソ(オイルジェッソ) – 亜麻仁油系で練られた地塗り剤。伝統的油彩下地。
- 膠(にかわ) – 動物性接着剤。日本画・テンペラ・地塗りなど伝統技法に必須。
- 白亜地(チョークグラウンド) – 石膏と膠で作る滑らかな下地。古典油彩で使用。
- カゼイン地 – カゼインテンペラ用の固い下地。耐水性あり。
- モデリングペースト – 厚塗りやテクスチャー表現のためのアクリル下地剤。
- テクスチャージェル – 砂や繊維などを加えた質感形成用のメディウム。
- シーラー – 木材など吸収性の高い素材を保護する透明下地剤。
- グラウンド(Ground) – 絵具層を定着させるための基本地層。透明・白色など種類がある。
- メディウム(Medium) – 絵具に混ぜて、粘度・乾燥時間・光沢などを調整する添加剤。
- リキッドメディウム – 油絵具の流動性を高める液状メディウム。筆運びを滑らかにする。
- スタンドオイル – 亜麻仁油を加熱重合した粘性の高いオイル。輝きのある表現に適す。
- リンシードオイル(亜麻仁油) – 油絵具の基本的バインダー。乾燥後の耐久性が高い。
- ポピーオイル(けし油) – 黄変しにくいオイル。明るい色調の作品に適す。
- サフラワーオイル(ひまわり油) – 現代油彩で多用される、透明度の高い乾性油。
- ドライングオイル – 乾燥を早めるために酸化促進剤を加えた油。
- テレピン油(ターペンタイン) – 松脂由来の溶剤。油絵具を希釈・筆洗いに使用。
- ペトロール(ホワイトスピリット) – 石油系溶剤。匂いが少なく、乾燥も速い。
- リクイン(Liquin) – ウィンザー&ニュートン製速乾メディウム。層描きに便利。
- スタンドオイルメディウム – スタンドオイルと溶剤をブレンドしたグレーズ専用液。
- グレーズメディウム – 透明層を重ねるための専用調合液。深い光層効果を得る。
- インプリマトゥーラ液 – 下地に薄く塗るためのやや透明な着色メディウム。
- メガリスメディウム – シュミンケ製の特殊樹脂入り油彩メディウム。高光沢仕上げ向け。
- ダンマルワニス – 松脂から作られる伝統樹脂。絵具の艶出しや保護用に用いる。
- マスチックワニス – 透明度が高く柔軟な天然樹脂ワニス。ルネサンス以来使用。
- レタッチワニス – 乾燥途中の絵具層に塗り、ツヤを一時的に再生させる薄膜樹脂液。
- フィニッシングワニス – 作品保護用の最終仕上げ剤。光沢・半光沢・マットタイプがある。
- マットメディウム – 光沢を抑え、落ち着いた質感を出すアクリル用添加剤。
- グロスメディウム – 光沢を高める透明アクリル媒材。発色が鮮やかになる。
- リターダー – アクリル絵具の乾燥を遅らせるための添加剤。ブレンドやグラデーションに最適。
- フローインプルーバー – 絵具の粘度を下げ、筆跡を滑らかにするアクリル用剤。
- ジェルメディウム – 絵具にボリュームを与える半透明のアクリルゲル。厚塗りに使用。
- ヘビージェルメディウム – 重ね塗り、質感形成に適した高粘度タイプ。
- グロッシージェル – 光沢をもたせるための透明ジェル媒材。
- マットジェル – 表面を艶消しに仕上げる不透明ジェル。
- グラニュレーションメディウム – 水彩用添加剤。粒状効果を強調してテクスチャを作る。
- オックスゴール液(牛胆汁液) – 水彩で表面張力を和らげ、絵具が紙に均一に広がる。
- マスキングフルイド – 水彩で白抜きを作るためのラテックス状保護液。
- フィキサチーフ(定着剤) – デッサンやパステル作品表面をコーティングして保護するスプレー。
- 版画(Printmaking) – 「版」を介して複数の刷りを得る美術技法の総称。
- 木版画 – 木の板を彫って作る最古の版画技法。浮世絵などに代表される。
- 浮世絵木版 – 江戸期に確立した多色摺り木版画。版元・彫師・摺師の協業による。
- バレン – 木版画で紙を版に圧着させるための擦り道具。竹皮巻きが伝統的。
- 版木(はんぎ) – 彫刻刀で文様や図柄を刻み込む木製プレート。桜や山桜材が定番。
- 彫刻刀 – 木版・リノリウム・銅板などの版材を彫るための刃物。様々な刃先形状がある。
- リノリウムカッター – 柔らかいリノリウム版を彫るための専用彫刻刀。教育・工芸にも用いられる。
- エッチング – 銅板に酸で線を腐蝕して描く版画技法。金属的な線表現が魅力。
- ドライポイント – 鋭い針で銅板を直接ひっかき、バリの陰影で線を描く技法。
- メゾチント – 金属板を荒らして濃淡を表し、ベルベットのような黒を出す技法。
- アクアチント – 樹脂粉を焼き付け、酸で腐蝕して階調を作るエッチング派生技法。
- ソフトグラウンド – 蝋質の柔らかいグラウンドで線や質感転写をする技法。
- シュガーリフト – 砂糖溶液を使って筆描きのタッチを銅板に転写するエッチング方法。
- エッチングニードル – 銅板に防蝕膜(グラウンド)を剥がすための細い鋼針。
- グラウンド – 腐蝕を防ぐ防蝕膜。アスファルトや松脂を含む。
- 腐蝕液(エッチング液) – 銅や亜鉛を溶かす酸性溶液。硝酸や塩化第二鉄を使用。
- プレス機(エッチングプレス) – 高圧のローラーで紙と版を転写するための装置。
- ワークベンチ(版画台) – 版のインク詰めや拭き上げを行う作業台。
- インキングローラー – 版面にインクを均等にのばすためのゴムローラー。
- 拭き取り布(チーズクロス) – エッチングで余分なインクを拭き取る薄布。
- リトグラフ(石版画) – 油と水の反発原理を利用した版画技法。微妙なトーンが特徴。
- リトストーン – 炭酸石灰から成る平滑な石版。現在はアルミ板も利用される。
- トゥシェ(Tusche) – リトグラフ描画用の墨状液体。油分を含み、製版時に画線として転写。
- ガム・アラビック – リトグラフで非描画部を親水化するアラビアゴム液。
- シルクスクリーン(セリグラフ) – テンションを張ったメッシュを利用してインクを押し出す版画技法。
- 感光乳剤(Photo Emulsion) – 写真製版に使う感光性樹脂。紫外線で硬化して版を作る。
- スキージー – スクリーン上を均一にインクを押し流すゴム製のヘラ。
- メッシュフレーム – スクリーン印刷用の張り枠。ナイロンやポリエステル製が一般的。
- テキスタイルスクリーン – 布地専用のスクリーン版。水性やプラスチゾルインク対応。
- バタフライプレス – 小型で卓上型のプレス機器。アトリエや学校用として普及。
- ワニス(Varnish) – 作品表面に塗る透明保護膜。色彩を鮮明に保つ。
- フィニッシュワニス – 完成後に塗る最終保護剤。光沢・半光沢・マットの各種あり。
- レタッチワニス – 油彩途中に一時的な光沢を与える補助ワニス。
- 溶剤系ワニス – テレピンやペトロールを使用する伝統的タイプ。
- アクリルワニス – 水性で無臭。アクリル作品や水彩画にも使用可能。
- マットバーニッシュ – 反射を抑える艶消しタイプの保護膜。写真撮影用にも適す。
- ハイグロスワニス – 強い光沢を出す高反射仕上げ剤。現代アートに多用される。
- UVカットワニス – 紫外線による退色を防ぐ保護剂。屋外展示や保存向き。
- フィキサチーフ – 木炭・パステル画を定着させる噴霧スプレー。
- ドーミング剤 – レジンアートなどで使う厚みのある透明被膜樹脂。
- 樹脂コーティング – エポキシやUVレジンによる強固な保護膜形成。
- ニス掛け(ニス塗り) – 油絵の最終工程。均一に塗ることで色深みが増す。
- ポリッシング – 乾燥後の表面を軽く磨き、光沢を整える作業。
- 額装(フレーミング) – 作品保護と展示のためにフレームを取り付ける作業。
- マットボード – 絵とガラスの間に挟む台紙。画面を引き立てる効果もある。
- モールディングフレーム – 装飾的な縁取りを持つ立体フレーム。
- フ浮かし額(フローティングフレーム) – 支持体を宙に浮かせるように見せる現代的額装。
- ガラス保護(アクリルカバー) – 表面を埃や紫外線から守る透明板。
- ミュージアムガラス – 反射防止・UVカット性能のある高級展示ガラス。
- ヒンジ貼り – 和紙テープで作品を裏面から支持する伝統的取り付け法。
- アーカイバルマウント – 酸を含まない中性保存用マット紙。退色・変色を防止。
- コンディショニングルーム – 温湿度を管理して絵画を保管する室。
- デシカント(乾燥剤) – 作品保管時の湿度コントロールに使われる。
- 防カビシート – 長期保管時のカビ発生を抑える保護シート。
- サーフェイスプロテクター – ワニス塗布面を一時的に守る薄膜フィルム。
- ラベルプレート – 展示時に作品情報を添える銘板。
- ピクチャーハンガー – 壁面に額を安定して吊るすための金具器具。
- ライティングレール – 展示照明を自在に調整できるレール式ライト機構。
- スポットライト – 作品の質感や陰影を際立たせる指向性照明。
- 展示キャプション – 作品名、技法、素材、作家名などを明示する説明札。
- デッサン紙 – 鉛筆・木炭などの線描に適した、ややざらつきのある紙。
- クロッキー用紙 – 短時間のスケッチ練習に使う薄手の紙。軽く持ち運びしやすい。
- ミューズ(MUSE)紙 – 日本製デッサン紙ブランド。ワトソン・キャンソン代替として人気。
- キャンソン(Canson)紙 – フランス老舗ブランド。厚手で中目が多く万能。
- ストラスモア(Strathmore)400シリーズ – プロ向け高級スケッチ紙。発色が非常に安定。
- トレーシングペーパー – 下絵転写や構図確認に用いる半透明紙。
- ケント紙 – 表面が滑らかで均一。ペン画やマーカーイラストに最適。
- マーカー用紙 – ブリード(裏抜け)しにくい表面加工を施した薄手紙。
- レイアウトペーパー – 広告絵・デザインスケッチ用の薄くて透け感のある用紙。
- チャコール紙 – 木炭描画専用紙。柔らかく粉を吸着しやすい表面。
- 黒デッサン紙 – パステルや白鉛筆で描くための濃色紙。
- 水彩ブロック – 各辺を糊で固めた水彩紙パッド。紙の歪みを抑制。
- イラストボード – 厚紙貼りの描画ボード。コピック・ポスターカラー対応。
- フォトペーパー – 光沢・マットなど仕上げが異なる印刷用高品質紙。
- インディゴ紙 – 青地のトレース原稿用紙。製図時の原画複製用。
- 鉛筆(グラファイトペンシル) – 芯の硬度(HB〜8Bなど)で濃淡を調整。
- カステル9000(Faber-Castell) – 高品質の定番鉛筆シリーズ。滑らかな芯が特徴。
- ステッドラー(Staedtler Mars Lumograph) – 硬度のブレが少なく均一な濃淡が出るドイツ製。
- コンテクレヨン – 粉っぽく濃い線が出る固形顔料棒。古典的デッサンに使用。
- チャコールペンシル – 木炭芯を木軸に収めた描画鉛筆。手が汚れにくい。
- ホワイトペンシル – 黒紙や色紙に明部を描くための白芯鉛筆。
- パステル鉛筆 – パステル成分を圧縮し木軸に収めた描画具。細密描画用。
- サインペン – イラストやデザインラフに使う水性マーカー。筆圧で太さを変化。
- コピック(Copic) – アルコールマーカーの代表ブランド。デザイン・漫画業界定番。
- マイクロンペン(Pigma Micron) – 製図・線画向けのアーカイバルインクペン。耐光性が高い。
- 筆ペン – インクが流れる毛筆型ペン。書画・墨線画に多用される。
- 描画インク – ドローイングやカリグラフィー用。耐水性・顔料性インクなど種類豊富。
- チャコールフィクサティーフ – 木炭・パステル用の定着スプレー。粉落ちを防ぐ。
- スプレーボトル – 水彩・インク画で濃淡や滲み表現を作るための霧吹き。
- マスキングテープ/液 – 白抜きや輪郭保護に使う。剥がしても紙を傷めない。
- ミクストメディア(Mixed Media) – 複数素材・技法を組み合わせた現代的表現スタイル。
- コラージュ – 紙・布・写真など異素材を貼り重ねて構成する技法。
- アッサンブラージュ – 立体物を組み合わせて作品化する立体的コラージュ。
- アクリル転写 – 写真やプリントをアクリルメディウムで画面に転写する手法。
- レジンアート – エポキシ樹脂を流し込み、立体的な透明層を形成する現代素材。
- UVレジン – 紫外線で硬化する液体樹脂。小物・アクセサリーや絵画保護に活用。
- モデリングペーストアート – 盛り上げてレリーフ状の表面効果をつくる抽象技法。
- 金属箔アート(リーフアート) – 金箔・銀箔・アルミ箔などを貼って光沢表現を行う。
- ガラスビーズジェル – 微細ビーズ入りアクリル媒材。透明感と立体感を加える。
- ファイバーインク/布インク – テキスタイルや布地に定着する顔料インク。アイロン定着型が主流。
- テクスタイルカラー(Fabric Paint) – 柔軟性の高い布専用絵具。ファッションやバッグ装飾に使用。
- メタリックアクリル – 金属光沢を再現したアクリル絵具。現代絵画や空間装飾に用いられる。
- 蛍光カラー(フルオレセントカラー) – 紫外線下で発光する高彩度絵具。演出・サイン用にも使用。
- 蓄光顔料(フォトルミナス) – 光を吸収し暗闇で発光する特殊顔料。エフェクト系作品向け。
- グリッター(ラメ)メディウム – 細かい金属またはプラスチック粒を混入した輝き素材。
- ホログラフィックメディウム – 光の反射で虹色効果を生み出す塗膜添加剤。
- デジタルペイント – タブレットやPC上で描くデジタル絵画。アナログ画材の再現が進化。
- 液晶ペンタブレット(液タブ) – 画面に直接描画できるデジタル機器。ワコムCintiqが代表格。
- ペンタブレット(板タブ) – ディスプレイと分離型の描画装置。精密な筆圧感知が可能。
- Apple Pencil – iPad専用スタイラス。Procreateなどでアート制作に広く使われる。
- Procreate – iPad用デジタルペイントアプリ。アナログ筆致を忠実再現。
- Adobe Photoshop – 世界的定番のデジタルペイント&画像編集ソフト。
- Clip Studio Paint – イラスト・漫画・アニメーション制作に特化したソフトウェア。
- Painter(Corel) – 絵具のにじみ・テクスチャ再現に優れるペイントソフト。
- デジタルブラシ(Brush Pack) – 絵具や筆の質感を再現する仮想ブラシデータ。
- テクスチャブラシ – 紙の凹凸・塗り重ね・飛沫効果をシミュレートするデジタル筆。
- レイヤーカラーリング – デジタルアートで透明層を重ねる技法。グレーズの現代版。
- RGB/CMYK変換 – 光の三原色と印刷の三原色の変換作業。印刷出力時に重要。
- Giclée(ジークレー)プリント – 高品質インクジェットによる美術複製技法。顔料インク使用。
- アーカイバルプリント – 退色しにくい保存品質を備えた長期保存型ジークレー印刷。
- テンペラ技法 – 卵黄などの乳化材で顔料を練り合わせる古典絵画技法。滑らかで耐久性が高い。
- エッグテンペラ – 卵黄、少量の水・酢を混ぜて自作する伝統テンペラ。透明感のある発色。
- カゼインテンペラ – 牛乳由来のタンパク質を媒材とする乳化絵具。マットな質感。
- エンカウスティーク – 蜜蝋を溶かして塗る古代ギリシャの技法。艶と厚みのある画面。
- フレスコ(Buon Fresco) – 湿潤した漆喰上に水性顔料で描く壁画技法。染み込んで硬化する。
- セッコ(A Secco) – 乾いた漆喰の上に描く壁画技法。補彩や修復用としても使われる。
- 石灰(ライムウォッシュ) – フレスコや壁画の下地に使われる石灰水。アルカリ性が高い。
- ボーニング(研磨仕上げ) – 石膏下地を磨いて滑らかな鏡面を作る古典工程。
- グリザイユ – 灰色の階調だけで描く単色技法。立体感を付ける下層描き。
- ヴェルデナーリ – 緑色下塗りで肌色を整えるルネサンス期の下層技法。
- グレーズ – 薄い透明絵具層を重ねて深みを出す技。油彩・テンペラで用いられる。
- インプリマトゥーラ – 下層に塗る薄い中間色の地塗り。全体のトーンを決める。
- スフマート – レオナルド・ダ・ヴィンチが用いた輪郭をぼかすグラデーション技法。
- シルバーポイント – 銀線で描くルネサンス期の線描技法。時間とともに淡い灰色に変化。
- オイルグラウンディング – 油絵下地としての白亜・膠ベース混合地塗り。
- ウニカンプ(Unicamp Preparation) – 英国式伝統下地処方。膠・チョーク・油を混合した層構造。
- 古典顔料(Natural Pigments) – 鉱物や植物由来の天然顔料群。ラピスラズリ、マラカイトなど。
- ラピスラズリ(ウルトラマリン原鉱) – 中世期に高価とされた青顔料。僅かな量でも強い発色。
- シナバー(辰砂) – 鮮やかな朱色顔料。中国・日本画の伝統材料。
- アズライト(藍銅鉱) – 銅系青色顔料。やや緑みを帯びた淡いブルー。
- マラカイト(孔雀石) – 銅を含む緑色天然顔料。日本画でも用いられる。
- ベンガラ(酸化鉄赤) – 古代から使われる酸化鉄系赤顔料。安定性に優れる。
- 胡粉(ごふん) – 貝殻を焼いて粉砕した白色顔料。日本画・人形彩色に欠かせない。
- 膠(にかわ) – 動物由来のゼラチン質接着剤。和画材・テンペラに共通する基材。
- 阿膠(あこう) – 高純度の膠。日本画用として透明度が高く保存性に優れる。
- 墨(すみ) – 松煙や油煙を膠で固めた描画材料。中国・日本画、書に広く使われる。
- 硯(すずり) – 墨を磨りおろすための天然石製具。表面の硬さが墨質を左右。
- 面相筆(めんそうひつ) – 細密線描や顔彩の仕上げ用の極細筆。日本画特有。
- 彩色刷毛 – 広い面の彩色や胡粉地ならしに使う日本画刷毛。
- 岩絵具 – 天然鉱石を砕いて粒度別に分けた日本画用顔料。透明感のある発色が特徴。
- ピグメントパウダー – 純粋な微粉末顔料。自作絵具やメディウム調合に使用。
- マイカパウダー – 雲母ベースの粉末。きらめき効果や干渉色を与える。
- インターフェレンスカラー – 見る角度で色が変わる偏光性顔料。幻想的な表現に用いる。
- オパールメディウム – 乳白透明の媒材。光拡散効果を演出する。
- イリデッセントメディウム – 真珠のような光沢を加える金属酸化顔料入りメディウム。
- サンドメディウム – 細かな砂粒を加え、ざらざらした風合いを作るアクリル媒材。
- カーボンブラック – 炭素から生成される深黒顔料。油彩・インク・印刷に広く使用。
- 酸化チタンホワイト(チタニウムホワイト) – 現代最も使用される白顔料。高い隠蔽力。
- ジンクホワイト – 酸化亜鉛を原料とした白顔料。軽やかな透明性が特徴。
- 鉛白(リードホワイト) – 油彩古典期に使われた滑らかな白顔料。現在は毒性で限定使用。
- 光硬化樹脂(UV Resin) – 紫外線で瞬時に固化する樹脂。立体作品や封入に利用。
- モデリングツール – 造形時に形を整えるためのヘラやスパチュラ各種。
- スカルプチャーナイフ – 粘土彫塑や盛り付けに用いる金属ナイフ。
- クレイ(粘土) – 造形素材。油粘土・樹脂粘土・紙粘土・陶土など多様。
- ポリマークレイ – 加熱硬化型樹脂粘土。フィモ(FIMO)・スカルピー(Sculpey)などが代表。
- 石膏(プラスター) – 成形や石膏デッサン用の素材。乾燥後に硬化して立体的質感を再現。
- モデリングワイヤー – 彫刻やワイヤーアートに使う鉄線・アルミ線素材。
- アルミホイルアームチュア – 軽量な骨組み材。クレイや紙粘土作品の芯に使う。
- シリコンモールド – キャストやレジン用の弾性型。複製制作に不可欠。
- キャスティングレジン – 型に流して造形物を作る透明樹脂。着色剤を加える応用も多い。
- ワイヤーブラシ – 版画やエッチングで表面テクスチャーを荒らす工具。
- 彫金用ヤスリ – 金属・樹脂面を正確に整形するための細目やすり。
- 紙やすり(サンドペーパー) – 画面加工や素材研磨に使う研磨紙。番手で粗さを調整。
- ヒートガン – アクリルの乾燥・レジン硬化に使う温風機。気泡抜きにも利用。
- 溶剤マーカー – アルコールやキシレン系インクを使う速乾性マーカー。鮮やかな発色。
- UVプリンター – 紫外線硬化インクで立体素材にも印刷可能な装置。アート製作にも応用。
- サステナブル画材 – 天然素材・再生資源を利用した環境配慮型画材。
- バイオピグメント – 植物や菌から抽出した天然由来の顔料。エコアート分野で注目。
- 修復用絵具(Restoration Colors) – 美術修復専用の可逆性絵具。クレサンティウム社などが代表。
- アーカイビング(Archiving) – 作品や資料を長期的に記録・保存するプロセス。デジタル・物理両方で重要。
五十音索引(300項目)
あ行
- 阿膠(あこう) 265
- アーカイビング(Archiving) 300
- アーカイバルマウント 171
- アーカイバルプリント 240
- アクリル絵具 39
- アクリルガッシュ 55
- アクリルジェッソ 82
- アクリル転写 214
- アクリルワニス 155
- アルシュ紙(Arches) 72
- アルミ複合板 69
- アルミホイルアームチュア 288
い行
- イーゼル 11
- インプリマトゥーラ 252
- インプリマトゥーラ液 103
- イリデッセントメディウム 275
- イラストボード 193
う行
- ウニカンプ(Unicamp Preparation) 256
え行
- エッグテンペラ(Egg Tempera) 50
- エッチング 128
- エッチングニードル 134
- エンカウスティーク 244
- 腐蝕液(エッチング液) 136
- 鉛筆 1
- 鉛筆(グラファイトペンシル) 196
お行
- 油絵具(オイルカラー) 44
- オックスゴール液(牛胆汁液) 118
- オパールメディウム 274
- オイルパステル 29
- オイルグラウンディング 255
か行
- カゼイン地 86
- カゼインテンペラ 51
- カーボンブラック 277
- ガッシュ(不透明水彩) 32
- ガム・アラビック 144
- ガラスビーズジェル 219
- ガラス保護(アクリルカバー) 168
- 紙(ドローイングペーパー) 70
- 紙やすり(サンドペーパー) 293
き行
- キャンバス 61
- キャンバスロール 66
- キャンソン(Canson)紙 184
- キャスティングレジン 290
く行
- クレイ(粘土) 284
- クサカベ(Kusakabe)水彩 37
- 雲肌麻紙 77
- グラウンド(Ground) 90
- グラニュレーションメディウム 117
- グリザイユ 249
- クロッキー帳 13
- クロッキー用紙 182
- グリッター(ラメ)メディウム 225
け行
- ケント紙 187
- 絹本(けんぽん) 79
こ行
- コラージュ 212
- コンテ 3
- コンテクレヨン 199
- 光硬化樹脂(UV Resin) 281
- コピック(Copic) 204
- コットンキャンバス 63
さ行
- サフラワーオイル(ひまわり油) 96
- サステナブル画材 297
- サンドメディウム 276
し行
- シュガーリフト 133
- シュミンケ(Schmincke)ホラダム 35
- シュミンケ ムッシーニ(MUSSINI) 47
- シーラー 89
- シリコンモールド 289
- シルバーポイント 254
- シナバー(辰砂) 259
- 白亜地(チョークグラウンド) 85
- シルクスクリーン(セリグラフ) 145
- 地塗り(ジッソウ) 80
す行
- スタンドオイル 93
- スタンドオイルメディウム 101
- ストラスモア(Strathmore)紙 75
- ストラスモア(Strathmore)400シリーズ 185
- スポンジ 21
- スポットライト 179
- スフマート 253
- スプレーボトル 20
せ行
- セヌリエ(Sennelier)水彩 36
- セッコ・フレスコ 54
- セッコ(A Secco) 246
そ行
- ソフトグラウンド 132
た行
- ターナー(Turner Colour Works) 42
- ターナー アクリルガッシュ 58
ち行
- 酸化チタンホワイト(チタニウムホワイト) 278
- 拭き取り布(チーズクロス) 140
つ行
- トゥシェ(Tusche) 143
て行
- テクスタイルカラー(Fabric Paint) 221
- テキスタイルスクリーン 149
- テンペラ絵具 49
- テンペラ技法 241
- テレピン油(ターペンタイン) 98
と行
- ドライングオイル 97
- トーション(擦筆) 22
- トレーシングペーパー 186
- ドーミング剤 160
に行
- ワニス(Varnish) 151
- 膠(にかわ) 84
- ニス掛け(ニス塗り) 162
ね行
- 練りゴム 15
は行
- バタフライプレス 150
- バレン 26
- パネル(木製パネル) 67
- バリューアクリル(Value Acrylic) 43
- 版画(Printmaking) 121
- 版木(はんぎ) 125
- 刷毛(はけ) 8
- バイオピグメント 298
- バインダー(展色剤) 60
ひ行
- ピグメント(顔料) 59
- ピクチャーハンガー 177
- ヒートガン 294
- ヒンジ貼り 170
フ行
- フィキサチーフ 23
- フィニッシングワニス 108
- フレスコ技法 52
- ブオン・フレスコ 53
- 筆(ブラシ) 6
- プレス機(エッチングプレス) 137
へ行
- ヘビージェルメディウム 114
- ペンタブレット(板タブ) 229
- ペトロール(ホワイトスピリット) 99
ほ行
- ホワイトペンシル 201
- ホルベイン油絵具 48
- ホルベイン デザイナーズガッシュ 57
- ポリマークレイ 285
- ホルベイン(Holbein)水彩 33
ま行
- マスチックワニス 106
- マスキングテープ 19
- マーカー用紙 188
- マイカパウダー 272
- マットメディウム 109
- マスキングテープ 19
- マスキングフルイド 119
- マットバーニッシュ 156
- マットジェル 116
- マイカパウダー 272
- マイクロンペン(Pigma Micron) 205
- マスチックワニス 106
め行
- 面相筆 7
も行
- モデリングペースト 87
- モデリングペーストアート 217
- モデリングツール 282
- モデリングワイヤー 287
- モールディングフレーム 166
や行
- 彫金用ヤスリ 292
- 紙やすり(サンドペーパー) 293
- 溶剤マーカー 295
ら行
- ランプライト紙 73
- ライティングレール 178
- ラピスラズリ(ウルトラマリン原鉱) 258
り行
- リキッドメディウム 92
- リキテックス(Liquitex) 40
- リノリウムカッター 127
- リターダー 111
- リトグラフ(石版画) 141
- リトストーン 142
- リネンキャンバス 64
- リンシードオイル(亜麻仁油) 94
- リクイン(Liquin) 100
れ行
- レタッチワニス 107
- レンブラントオイルカラー(Royal Talens) 45
- レジンアート 215
ろ行
- ローラー 25
わ行
- ワトソン紙 71
- ワイヤーブラシ 291
手描き絵画技法に拘った図案のご依頼は下記公式コンタクトフォームよりお問い合わせください。
執筆:代表取締役・テキスタイルデザイナー安田信之:株式会社ALBA・[ 著者情報 ]