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中小ブランドと共に描く、オリジナル柄づくりの手引き4つのステップ

「ブランドらしく見える布模様を作りたい」──そんな想いを持つ中小ブランド様へ。株式会社ALBAテキスタイルデザイン事務所は、テキスタイルに特化した図案デザインの専門チームとして、お客様と一緒に“世界観を視覚化する柄”を描き出しています。

花柄のワンピースが3着手前白真ん中黄色1番奥ネイビー

中小ブランドと共に描く、オリジナル柄づくりの手引き

ファッションやファブリックの世界では今、“ストーリーのあるデザイン”が注目を集めています。大量生産ではなく、「自分たちらしさ」を丁寧に可視化したコレクションへ。ブランド規模を問わず、個性を表現する時代が始まっています。

近年、ALBAテキスタイルデザイン事務所には「自社だけのオリジナル柄で表現したい」「既製の生地ではブランドの世界観が伝わらない」といったご相談が増えています。
私たちは、完成したストックデザインを販売する会社ではなく、“プリントデザイン=オリジナル図案”に特化した制作事務所です。
構図・配色・リピート構成といったテキスタイルデザインの根幹となるビジュアル設計に深く関わり、ブランドが持つ想いや世界観をひとつひとつ丁寧にかたちにしています。
本記事では、ALBAで、オリジナルテキスタイルを制作するための流れを、4つのステップでわかりやすく解説します。

青い花の水彩画のワンピースを着ている女性がコンクリートの上に座っている

意外と知られていない「国内での図案制作」

実は、オリジナルの布柄を国内で一から図案として制作できることは、あまり知られていません。
多くのブランドが、海外データや既製生地の中から“近いもの”を選んで使っているのが現状ですが、実際には、日本国内でもデザイン打合せからリピート構成・プリント対応まで一貫して行うことが可能です。

しかも、“自分たちらしさ”を反映した図案設計は、ブランドの世界観をより鮮明に伝える有効な手段になります。
国内制作なら、デザイナーとの意思疎通もスムーズで、スピード感や修正対応力にも大きな強みがあります。

下記の円グラフでは、国内での図案制作の認知度と利用割合を示しています。

日本アパレル業界におけるプリント、布地の調達図案ソース別推移割合の円、グラフ,国内図案制作の認知度を示すグラフ
業態別調達ソース比率棒グラフ

【データ出典・制作の根拠】
本グラフは、経済産業省「繊維産業の現状」資料、業界誌(WWD JAPAN・繊研新聞)、テキスタイル産地各社へのヒアリング情報、および業界構造に関する公開資料をもとに、当スタジオがアナリスト推計として作成した概算値です。
ブランドの規模・業態(ファストファッション/デザイナーズ/SPAなど)により比率は異なります。単一の公式統計は存在しないため、実態を把握するための参考値としてご覧ください。


STEP 1:まずは想いの共有から

ALBAが最も大切にしているのは、最初のヒアリングです。
「どんなシーズンテーマを描きたいか」「どんなお客様に届けたいか」──その想いの輪郭を一緒に掘り下げていきます。

抽象的な言葉でもかまいません。
「静けさの中に凛とした花を感じる」「クラフト感のある幾何柄がいい」など、感覚的なイメージを手がかりに方向性を見出します。
ここで共有したキーワードやビジュアルイメージは、後の図案構成の軸になります。

アパレルブランドの春夏コレクションや、インテリア雑貨ブランドのパターン設計などでも、中小ブランドに寄り添った図案制作を多く手がけています。こうした経験が、「ブランドらしさを柄で伝える」ための確かなヒントになっています。

春らしい爽やかなピンク色のワンピースのウェストウェストリボンに花が付いている柔らかなピンク色の花柄

STEP 2:デザイン構成・方向性のご提案

ヒアリング内容をもとに、複数の構成案をご提案します。
自然モチーフや抽象パターン、幾何柄など、ブランドトーンに合わせた図案構成を描き出します。

この段階では「柄のリズム」「構図の流れ」「リピート感」「配色の印象」などを具体化。
ALBAでは提案を押しつけるのではなく、デザイナー同士の対話を重ねながら最適解を導きます。
ブラッシュアップを経て、ブランドの感性とテキスタイルの完成度が自然に融合していきます。

赤とピンク青と黄色の小花柄白い生地のカットの面白いワンピース

STEP 3:図案の完成とデータ納品

方向性が定まったら、最終的な図案データを制作します。
リピート精度、色分解、プリント工程を踏まえた構成など、生産現場で高い再現性を保てるよう設計しています。

ALBAのデザインは“見た目の美しさ”に加え、“量産対応のしやすさ”を重視していることが特徴です。
モチーフの配置や配色情報の設計によって、工場でのセットアップ負担を軽減しつつ、仕上がりの安定性を確保します。
納品形式は国内外の工場・OEM先で扱えるフォーマットに対応可能。納品後も展開方法のご相談を承っています。

トルソーが着ている。刺繍のワンピース。

STEP 4:図案から広がるブランドストーリー

オリジナル柄は、単なるデザインパーツではありません。
それはブランドの世界観をひと目で伝えるビジュアルメッセージです。

ALBAの図案は一つひとつにテーマ性があります。
“自然への敬意”や“都市の静けさ”など、柄の奥にある想いを形にすることで、コレクション全体に一貫性が生まれます。
完成図案をもとにSNSや展示会で発信すれば、共感を軸にしたファンづくりにもつながります。

花屋さんの店先で、黒いワンピースを着ている女性

ALBAテキスタイルデザイン事務所の特徴

ALBAは以下の点で、一般的なデザイン会社とは少し異なります。

  • テキスタイル図案デザインに特化している
  • リピート構成・プリント工程を前提とした設計を行う
  • 中小ブランドの“想い”をビジュアルに翻訳する伴走型の制作体制

ブランドの規模を問わず、「自分たちらしい模様を可視化したい」という想いに寄り添い、図案という“ソフトデザイン”でブランド価値を高めていくことを使命としています。

ビビットの花柄、黒地のワンピースを着てる女性

一緒に歩む“図案づくり”というブランド体験

“オリジナル柄”は、単なる模様ではなく、ブランドを語るための大切なツールです。
ALBAは、そのツールをデザインする専門チームとして、中小ブランドの小さな一歩を確かな価値へと育てていくプロセスを支えています。

「まだアイデアは漠然としているけれど、自分たちらしい布模様を作りたい」──そんなときは、どうぞお気軽にご相談ください。
ブランドのコンセプトや方向性を添えてお問い合わせフォームからご連絡いただければ、最適な図案づくりの方向を一緒に考えさせていただきます。

お問い合わせはこちらから


執筆:代表取締役・テキスタイルデザイナー安田信之:株式会社ALBA・[ 著者情報 ]