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水彩画を上手に描くための6つの方法[Q&A形式]

鮮やかなピンク、紫、オレンジの花と緑の葉の水彩画。.

Q:黒を薄めたグレーを使って影を描くと、どうしてもきれいに見えません。

A:影に使うグレーは黄色とパープルを混ぜてみましょう。またコバルトブルーやウルトラマリン(青)に少しバーミリオン(オレンジ)やバーントアンバー(茶色)を入れてみても、きれいな影が表現できます

Q: 葉っぱの緑や花の赤が生っぽい(絵の具の色そのまま)のはどうしたらいいか?

A: 緑には少量の赤、赤には少量の緑を混ぜましょう。反対色(補色)を少し入れることで、色の彩度が落ち着いて自然な葉や花の色になります。反対色をアクセントに使うことで絵にメリハリや深みが生まれます。

Q: 絵を描き進めるとすべての色が混ざってしまい、輪郭も曖昧になります。

A: 紙が濡れているときに色を重ねるとにじんだり混ざりすぎたりしてしまいます。慌てず乾かしながら進め、濡れている部分には基本的に筆を置かないようにしましょう。

繊細なパステルカラーの花と葉の水彩画。背景は柔らかな質感の青と緑。.

Q: 筆で絵を描くとぼてっとした印象になり、繊細な線が描けません。どうしたらいいでしょうか?

A: 筆の根元はなるべく水分を切り、先端だけに色を含ませるようにします。これで細く繊細な線が描きやすくなります。

Q: きれいなにじみぼかしができません。輪染みになったり白っぽくなったりします。

A: 先に水だけでモチーフを湿らせ、その上に絵の具を置くと美しいぼかしができます。水分の量を調整しながら試してみてください。

Q: 発色が悪く絵の具を水で伸ばしても動かしづらいです。

A: 紙の質に問題があることも多いです。発色やにじみの良い水彩紙を使いましょう。
代表的な水彩紙の特徴は以下の通りです。

柔らかなブルーの色調で描かれた家々や木々の冬景色。.
水彩紙名特徴
ワトソン紙表面が丈夫で消しゴム使用に強く、美しい発色。
マーメイドリップル紙表面に凹凸があり描きやすい。
シリウス水彩画紙中性紙で劣化しにくい。
アルシュ水彩紙(フランス)高級紙、耐久性と独特の風合い。
ウォーターフォード水彩紙(イギリス)マスキングや洗い出しに強い。発色良好。
ファブリアーノ アルティスティコ(イタリア)混色しやすくリフティングも得意。柔らかい紙質。
ヴィフアール水彩紙(日本)手頃な価格で扱いやすい。吸水速い。
ホワイトアイビス水彩紙(ホルベイン)吸水早くにじみやぼかしに適す。
ランプライト水彩紙(ミューズ)ワトソンに似た性質でコットン混入り。

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