2026年のトレンドカラーは、WGSNとColoroといったグローバルなカラー予測機関が発表しており、**「Transformative Teal（トランスフォーマティブ・ティール）」**が特に注目されています。この色は深みのあるダークブルーとアクアティックグリーンを融合させたカラーで、「変化」と「方向転換」の年を象徴するとされています。消費者のエコロジー志向や、社会・産業・環境への急激な変革願望を反映したものです。
目次
トランスフォーマティブ・ティール（Transformative Teal）
深みのあるブルーとグリーンが調和したティールは、「変化」と「再生」を象徴する色。自然の静けさとテクノロジーの先進性を併せ持ち、時代の転換期にふさわしい知的で洗練された印象を与えます。環境意識の高まりを反映した現代的なカラーです。
エレクトリック・フクシア（Electric Fuchsia）
鮮やかなピンクトーンのエレクトリック・フクシアは、生命力とポジティブなエネルギーを表現します。デジタル時代を象徴する未来的なネオンカラーとして、個性と自発性を強調。ファッションに躍動感と刺激的な印象をもたらします。
ブルー・オーラ（Blue Aura）
落ち着いたグレイッシュブルーのブルー・オーラは、内省と安定を感じさせるカラー。心の静けさや信頼をテーマに、知性と未来への希望を織り交ぜます。インテリアやビジュアルデザインにおいて空間を静かに整える役割を担います。
アンバー・ヘイズ（Amber Haze）
琥珀のように温かみを帯びたアンバー・ヘイズは、自然と古代の叡智を想起させる色。陽光や大地のぬくもりを感じさせ、クラフト感やサスティナブルな素材と相性の良いカラーです。現代のナチュラル志向を象徴します。
ジェリー・ミント（Jelly Mint）
遊び心と清涼感に満ちたジェリー・ミントは、軽やかで希望にあふれる印象を与えるミントグリーン。ポップで若々しいトーンながらも、透明感の中にやさしさと未来志向が漂います。デザインに軽快な魅力を添える色です。
2026年のトレンドカラーは、時代の転換や自然環境への意識改革、社会的変革への期待を反映した色群が中心です。ブルーとグリーンが融合した「トランスフォーマティブ・ティール」や、鮮やかなピンク、ミントグリーンなどが象徴的で、これらは変化を求める現代社会の心理と強く結び付きます。特にファッションやインテリア分野では、組織や価値観の見直しを促す色彩として、今後中心的な役割を果たすと考えられます。
参照・引用元： WGSN & Coloro “Key Color for 2026: Transformative Teal” https://www.wgsn.com/ （WGSN公式サイト） https://www.coloro.com/ （Coloro公式サイト）
出典：WGSN & Coloro 2026年トレンドカラーレポートより要約
執筆：代表取締役・テキスタイルデザイナー安田信之：株式会社ALBA・[ 著者情報 ]